IS-LMがより簡単な不況の図解、の間違いでは

IS-LMより簡単な不況の図解 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c503d3aab1a05c28fc7279afd0dd99da

 現代で最も欲求を、人が求めるものを顕にしている産業は私には池袋を中心とした家電類への値下げ合戦というか、値下げ交渉合戦であると思えるのだが、これはまさに価格を変更しての再契約を結ぼうとしていることにあたらないだろうか。財の価格が下がりある点において合意を得られて均衡価格が決定する、まさにIS-LM分析によって説明がなされる典型とは言えないか。

 スーパーにおいて価格を交渉しようとする者がいないように見えるのは、実際に買い物をしていないから見えていないだけではないか。主婦に限らず均衡価格を求めて動き、自身の労力を底に加味しないあるいは労力を費用化した際にその対金銭価格比が低い者においては、近隣の別のスーパーとの価格比較、特売の日を選んでの購入を行うことは造作も無い。これは実際に価格交渉を目の前で行っていないだけで、均衡価格に至らなければ購入されないという典型ではないか。売れ残りは割引されて均衡価格に下落する。ラベルに貼られた金額はそのまま商品入手にかかる金額全てを意味しない。原価計算の基本ではないだろうか。

 動学的確率的一般均衡モデルにおいても現代日本において行われている需要供給関係はIS-LM分析と同等の動きをするように思う。IS-LM分析そのもの全てが学問的に否定されているというのは間違いだと思うが、どうか。直感的に理解し難いから、がその理由ではないように思う。